余裕のあるホストと、バタバタと慌ててしまうホストの違いは、料理の腕前ではありません。余裕のあるホストは、当日を迎える前にすべての決定を済ませているのです。何人集まるのか、どれくらいの量の料理が必要か、何を食べられない人がいるか、そしてどの順番で料理を進めるか。ここでは、ディナーパーティー、誕生日会、祝日の集まりなどを「記憶力テスト」から「チェックリスト」に変える、スケジュールに沿ったアプローチをご紹介します。
2週間前:ゲストリストの作成と、適切な質問をする出欠確認(RSVP)
献立づくりのすべての基本は、「何人のゲストが来るか」、そして「そのうち何人に食事制限があるか」という2つの数字から始まります。そのため、招待状にはその両方を記載してもらいましょう。「参加できますか?」という問いに加えて、「アレルギーや、普段避けている食べ物はありますか?」と明確に尋ねてください。
食事制限のあるゲストの多くは、自分から進んでそれを言い出そうとはしません。気まずい思いをさせたくないからです。その結果、パーティーではほとんど何も食べられないまま、愛想笑いで過ごすことになってしまいます。出欠確認の段階で尋ねることで、3つのメリットが生まれます。答えやすい雰囲気が作れること、回答に合わせて事前にメニューを組み立てる時間が取れること、そして「全員が安心して食べられる」という最高のおもてなしができることです。
ヒント:Mazirのイベント機能を使うと、イベントごとの出欠確認リンクを作成できます。ゲストが出欠の返事と一緒に食事制限を入力すると、その情報はそのままメニューのアレルギー自動チェック機能に反映されます。
1週間前:料理名ではなく、コースの「構成」から考える
思いつきで料理を挙げるのではなく、枠組み(構成)に当てはめていきましょう。ディナー形式のイベントで頼りになる基本の構成は以下の通りです:
- ウェルカムフード(1〜2品):オリーブ、ディップ、野菜スティックなど、出しっぱなしにしておいても傷まないもの。調理のための時間を稼げます。
- 前菜またはサラダ(1品):事前に完全に準備できるもの。
- メインディッシュ(1品。ベジタリアンや主要なアレルギーを持つゲストがいる場合は、代替メニューをプラス1品):作り置きができるものを選びましょう。グループ向けには、直前にフライパンで焼く料理よりも、煮込み料理、ロースト、オーブン焼きが向いています。
- サイドメニュー(2〜3品):炭水化物系を少なくとも1品、野菜系を少なくとも1品、そして冷製または室温で提供できるものを少なくとも1品含めます。
- デザート(1品):事前に作っておけるものだけにしましょう。ゲストが待っている横で、ホストが必死にザバイオンを泡立てるような状況は避けたいものです。
次に、出欠確認のデータと照らし合わせてこの構成をチェックします。すべてのゲストが、個別の変更を頼むことなく、ウェルカムフード、前菜の少なくとも1品、メイン、デザートを楽しめるようにしましょう。個別の特別プレートを準備するのではなく、デフォルトのメニューで誰でも安全に食べられるよう設計するのがポイントです。特別プレートを用意すると、厨房でのちょっとした手違いでミスが起きやすくなりますし、ゲストも自分だけ浮いているように感じてしまいます。
1週間前:ゲスト1人あたりの分量を計算する
料理ごとではなく、人単位で計算してから最後に一度だけ切り上げましょう。そうしないと、大人数用の料理を作ることになってしまいます。ディナーイベントにおける大人の1人あたりの目安量は以下の通りです:
| 料理のカテゴリ | 大人1人あたりの目安 |
|---|---|
| メインのタンパク質 | 150〜200g(ローストなど主役級の場合は250g) |
| 炭水化物のサイド | 調理後で120〜150g |
| 野菜・サラダ | 150〜200g |
| ウェルカムフード | 4〜6個 |
| デザート | 1人分 + 全体の10%分の予備 |
子供は0.5人分、よく食べる人は1.5人分としてカウントし、ゲスト8人につき予備を丸ごと1人分追加します。ビュッフェの場合は、量ではなく種類を増やします。つまり、1人あたりの総グラム数は変えずに、料理のバリエーションを豊かにします。
3日前:すべての料理に「担当者」と「時間」を割り当てる
各料理の横に、誰が作るのか、いつ作るのか、どこで作るのかを書き込みます(オーブンは貴重な資源です。2つの料理がどちらも夕方6時に200℃のオーブンを必要とする場合、その計画は夕方6時に破綻します)。ゲストが何かを持ち寄ると申し出てくれた場合は、「10人分の冷製野菜のサイドメニュー」のように構造の中での具体的な役割を指定し、お任せの謎の料理を受け入れないようにしましょう。また、持ち寄り料理のアレルギー情報は、相手から伝えられない限り「不明」として扱います。
その後、最終的なメニューと確定した人数に合わせて、1つのまとめられた買い物リストを作成し、一度で買い物を済ませます。前日には、日持ちするものはすべて調理しておきましょう。煮込み料理などは、2日目のほうがむしろ美味しくなります。
当日:計画を実行し、その場で書き換えない
- 手伝ってくれる人が見られる場所にメニューを掲示し、ビュッフェテーブルの上には料理ごとのアレルギー表示を置きます。
- 料理ごとに専用の取り分け用トングやスプーンを用意します。これによって、アレルギー対応食の安全性がしっかりと保たれます。
- アレルギーのあるゲストが口にする料理について、土壇場で別の食材に代えるのは避けましょう。どうしても代える必要がある場合は、表示を必ず再確認してください。
- 「何かひとつくらいはちょっとうまくいかないこともある」と受け入れましょう。他のことがすべて事前に決まっていれば、ハプニングに対処するだけの心の余裕が持てるはずです。それこそが、このシステムを導入する最大の目的なのです。
よくある質問
気まずい思いをさせずにアレルギーについて尋ねるにはどうすればいいですか?
特定の誰かに向けた質問としてではなく、全員に対する通常の質問として招待状に記載しましょう。「メニューを計画するために、アレルギーや避けている食べ物があれば教えてください」と添えます。全員に尋ねることで、誰も特別な扱いを受けていると感じなくなります。自由記述欄よりも、専用の入力欄が用意された出欠確認フォームを使うとさらにスムーズです。
パーティーには実際に何品の料理が必要ですか?
思っているよりも少なくて大丈夫です。着席スタイルのディナーであれば、ウェルカムフード1〜2品、前菜1品、メイン1品(プラス代替メニュー1品)、サイドメニュー2〜3品、デザート1品。15人以上のビュッフェであれば、ゲスト3〜4人につき約1品の割合で、同じカテゴリ内でバランスよく揃えるのが基本です。
初めてホストを務める人が犯しがちな最大のミスは何ですか?
最後の1時間に集中して手がかかる料理ばかりを選んでしまうことです。「玄関のチャイムが鳴る前に90%の準備を終わらせることができるか?」という基準で、候補の料理すべてを判断しましょう。もしそれができないのであれば、メニューに残すにはよほど正当な理由が必要です。
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